ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

Wacom Cintiq Pro 22で板タブから液タブの移行が本格化へ

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パソコンでお絵かきする定番だった画面のないペンタブレット、略して板タブから、液晶タブレット、略して液タブ、さらに言えばアナログからデジタルへの移行が本格化しそうです。

ワコムが2019年に入ってエントリーモデルのWacom Cintiq 16をリリースしましたが、もう少し大きいサイズの22インチ版「Wacom Cintiq 22」を発表しました。

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Wacom Cintiq 22

4K対応の上位モデルWacom Cintiq Proは30万円くらいしますが、今回のWacom Cintiq 22はフルHDの解像度ですが11万円くらいです。

本体サイズは横570mm、縦359mmで、画面サイズはA3くらいになります。

もちろん、Wacom Cintiq 16の方が安いですが、スタンドが別売りなので、大きめで書きやすい画面と、簡単に角度を調整できるスタンドが付属している事を考えると、今まで板タブを使っていた方などが液タブに移行するにはちょうど良い選択肢になりそうです。

液タブとしてはもっと安い物もありますが、Cintiqはエントリーモデルでも、筆圧レベル、視差、追従性などはハイエンドモデルと同等で何の違和感もなく使えるどころか、板タブからの移行だと、画面に直接書けるようになるので、思った通りに確実に書けるようになることはかなりの効率化につながるようです。

アナログからデジタルに移行する際にも、このくらいのお手頃価格の液タブなら、思い切って試しに使ってみるのにもちょうど良いのではと思います。

今回のモデルで、ワコム製の最新のペン技術を利用した液タブのラインナップが完成したのではないでしょうか。

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とりあえず使ってみたい方には小型で価格が最も安いWacom Cintiq 16、より使い勝手を重視するなら画面サイズが大きめのWacom Cintiq 22。

画面タッチでの操作、4K対応などプロフェッショナル向けのWacom Cintiq Proも画面サイズ別に3種類あります。

スペック至上主義の方にとっては、フルHDよりもプロ向けの4Kモデルの方が良さそうな気がしますが、イラスト用途などでは必ずしも4Kが必須という事も無いそうです。

もちろん4Kの方が良いですが、フルHDでも何の問題も無く使えるし、4Kに対応するにはパソコンの方もそれに合わせた仕様が必要になるので、現在使っているパソコンが対応できれば良いですが、フルHDで利用した方が無難なケースもあるようです。

購入前には、自分が利用する環境でどこまで対応できるのかも確認しておきましょう。

www.wacom.com

 

YouTubeのミスは日常茶飯事

YouTubeで問題ないはずのチャンネルが、YouTubeパートナープログラムから外され、数日後に復活したという事が話題になっています。

www.huffingtonpost.jp

今回は珍しい性教育ということでネットメディアが記事にしていますが、このような事例は日々発生しています。

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YouTubeで違反した場合のペナルティ

YouTube利用規約、コミュニティガイドライン等を設定し、特にここ数年、YouTubeにアップロードされるコンテンツの健全化に向けて動いています。

各チャンネルの状況にもよりますが、YouTubeでのペナルティは

  • ライブ配信などが出来なくなる
  • チャンネルの収益化停止(YouTubeパートナープログラムに参加出来なくなる)
  • YouTubeチャンネルの停止

など、違反が重大になればなるほど重いペナルティになり、さらにGoogleアカウントの停止という最上位のペナルティも存在します。

よく判断を間違うYouTube

問題は、このペナルティの判断が間違うことがあるという事です。

無音の動画に、何かの音楽と一致したという警告が来たり、なんの違反もないはずのチャンネルが何らかの違反になって突然停止することは日常茶飯事となっています。

この間違いがどこからくるのかは、YouTubeコントリビュータープログラムに参加し、各国の事例を長期間みたり聞いたりしても、謎のままです。YouTube内部情報の壁はかなり厚いです。

Get involved with YouTube Contributors - YouTube Help

そんな公開されない内部プロセスを、世界各国の様々な事例、自分のチャンネルが実際に停止されたりした経験などを総合的に予想すると。

ペナルティの判断をするプロセスの中に間違いが入り込む隙間があるため。

であることは間違いないです。

プロセス自体に問題があるのか、実際にそれを実行する人間の問題なのかはよくわかりませんが、おそらく両方でしょう。

この手の間違ったペナルティを復旧するためのプロセスも用意されています。

間違った判断は、通常の再審査プロセスで復旧しますが、このプロセス外で復旧している事例もたびたび確認されています。

この通常のプロセス外の復旧はかなり謎の部分ですが、内部プロセスにはミスに気づいたらしれっと元に戻すような対応が出来るようにもなっているようです。

詳細は一切説明しないYouTube

おそらくユーザーの不満は、ペナルティの詳細を一切説明しないことでしょう。

著作権違反か、ガイドライン違反かなどの概要は通知されますが、個別の事例の詳細は一切説明されませんし、聞いても誰も答えません。そもそも聞くところもありません。

詳細を説明すると、詳細の判断の内容、ペナルティの閾値等が漏れてしまうからで、その情報を元にギリギリを狙われるのを防ぐためでもあります。

復旧された際の、審査結果等の詳細も公開されません。

判断を間違っていたとしても、内部でどのような判断が行われ、最終的にそのような判断になったのかなどの情報は一切公開されません。

ほとんどの場合は「担当者が間違った判断や操作で、ペナルティ状態になったが、そのミスに気づいて復旧させた」だけのことでしょう。

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YouTubeの再生回数不正問題と音楽チャートの順位

YouTubeSpotifyなどで再生回数を水増しして、人気があるように見せかける手法があるようです。

しかし、様々な指標から算出される音楽チャートでは、YouTubeの水増し再生回数は全く考慮されていないようです。

YouTubeでは同じアカウントなどでの大量のくり返し再生は再生回数の数字に反映されませんが、そのアルゴリズムをうまく逃れる方法で再生回数水増しをするような工場が存在するそうです。Spotityの場合なら、有料のアカウントを大量に作成して再生するような手法もある用です。

おそらく様々な手法で再生回数の水増しが行われているようですが、そのような水増しによる再生はチャートには反映されないようです。

様々なジャンル、アーティストの再生回数が水増しされていると推定されていますが、K-POPはカテゴリ全体での水増しが行われていると考えている人が多いようです。

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BTSの4億回再生

BTSのBoy With Loveという楽曲は公開から2ヶ月ほどで再生回数4億回を超えたとしています。

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Sam Smith 3.5億回

同じくらいの再生回数の楽曲としてSam SmithのDancing With A Strangerは公開から5ヶ月ほどで約3.5億回となっています。

どれも2019年6月25日現在の再生回数。

このYouTubeの公開からの日数、再生回数、評価の数だけでみるとBTSの方が人気がある見えます。

現在の音楽チャートはストリーミングでの再生回数、ラジオのオンエア回数など様々な指標から算出されています。本当に人気があれば、アメリカの主なチャートで上位に入るはずです。

American Top 40 6月22日付

Sam Smith 3位、BTS ランク外

Billboard Hot 100 6月29日付

Sam Smith 12位、BTS ランク外

TOP 40 - June 22, 2019 | American Top 40 With Ryan Seacrest

Top 100 Songs | Billboard Hot 100 Chart | Billboard

この音楽チャートのランキングをみると、YouTubeのような再生回数を何らかの形で水増しできる物は、チャートの順位にはほとんど反映されていないことがわかります。

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DELL Latitudeが体験できるDELL Cafe

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DELLは2019年6月18日と19日の2日間、東京都港区の新橋駅近くで企業向けLatitudeやモニター等の最新製品を体験できる特設カフェを運営しています。

The Core Kitchen / Spaceで行われている物で、働き方改革などに役立つ最新の企業向けノートパソコンのLatitude、それと組み合わせて利用出来るモニター製品、各種周辺機器などを実際に試せる状態で体験できるようにしたカフェです。

goo.gl

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Latitudeは企業向け製品ということで、一般の家電量販店などではほとんど見かけることはありません。

DELLのイベントなどでは実機を確認できますが、なかなかほぼ全ての機種を利用出来る環境というのはないので、カジュアルに確認したいような方には役に立つイベントになっています。

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Latitude 3301

低価格なLatitude 3301など、各ノートパソコンはそろっていますし、各種最新モニターもあり、それぞれType-Cケーブル1本だけで接続できる状況を試すことも出来ます。

最新のウルトラワイドモニター、2本のUSB-Cを使って100W以上を必要とするモバイル・ワークステーションにも電力を供給できる周辺機器なども展示されています。

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企業向けパソコン以上に実物を見る機会が少ない、DELL純正のバックパックなども全て手に取って確認できるようになっています。

簡単に画面を共有して会議ができるIntel Uniteのような関連ソリューション。それを使うのに便利な大画面モニターなども展示しています。

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2日間限定ですが、東京の新橋の平日の夜まで開催されています。

DELL製品を実際に触って確認できる貴重なイベントなので、近くに立ち寄った場合、近隣にお勤めの方などは、今後のシステム刷新のためにこのような機会を生かしてみてはいかがでしょうか。

https://japancatalog.dell.com/c/2019/06/06/期間限定!dell-cafeオープン!/