パソコンなどを活用して、仕事をどこでも出来るようにするテレワーク。
テレワーク自体の細かいことはともかく、テレワークで使う端末の選び方のポイントを簡単に紹介します。
テレワークの基本はパソコン業務
一般的にテレワークではパソコンを使います。業務によってはスマートフォンでもタブレットでも可能ですので、パソコンが全てではありません。本来、このように様々なデバイスから業務出来るようにしておくのがテレワークの基本となります。
それでも、一般的には文字を入力したり、表計算ソフトをつかったりなど、パソコンだと効率が良い作業をする事が一般的なので、まずはパソコンで操作することを前提に考えると良いでしょう。
そのパソコンをどうするか
急にテレワークをしなければならないような場合は、既に社内の仕事で使っているパソコンを家に持って帰って使うという方法もあります。
ノートパソコンなら問題ありませんが、デスクトップパソコンの場合は、持ち帰ることが困難なことがほとんどでしょう。デスクトップパソコンの場合は当然ながらディスプレイも必要です。
会社でマルチディプレイで使っている場合、家で作業をすると効率が悪くなるような事も本末転倒です。普段と同等の効率で作業できる状態にするのが理想です。
自宅のパソコンを使う場合
個人の自宅にあるパソコンを使う場合、会社と同じセキュリティレベルにはなっていないでしょうし、ネットワーク設定等含めてそのまま使うには様々な問題があります。
ユーザーのスキルにもよりますが、最低でも会社用のアカウントで使うようにするのが理想でしょう。
特に個人宅の場合、1台のパソコンを1つのユーザーアカウントで何も考えずに家族が全員使っていて、誰が何に使っているかわからないような状態になっていると思います。
このような場合、保存した業務ファイルがウイルスに感染する、誰かがどこか公開される場所にアップロードしてしまったなど、様々なトラブルが発生しがちです。
OSのユーザー切り替え機能くらいは自分で言わなくても設定、各種セキュリティスキルも持っている人なら自宅の個人パソコンを業務に使っても問題ないでしょう。
それもよくわからないような人には使わすべきではないです。
何かあったときにいつでもテレワーク出来るようなパソコンを導入しておくのが理想
例えばテレワークが出来るような業務の場合、そのユーザーが使うパソコンはいつでもそのまま持ち出してテレワーク出来るような機種にするのが理想でしょう。
例えば、13インチ前後の液晶を採用し、1kg未満程度から1.5kgのノートパソコンを普段使いにして、社内での持ち運び利用などで活用してもらいつつ、テレワークでも活用出来る状況にしておくのが理想です。
- NEC LaVie Pro Mobile
- FUJITSU FMV LIFEBOOK UH
- dynabook G
- VAIO SX14
- DELL XPS 13
- HP Elite Dragonfly
- ASUS ZenBook 13
- Acer Swift 3
- Apple MacBook Pro
例えば、このような機種が該当します。
13インチ程度の液晶だと画面が狭くて作業効率が悪いというようなことはないです。
普段は外付けモニターを接続して、キーボードもしっかりした大型の物を使うなどをすれば、デスクトップパソコンのようにも使えます。
ほとんどの機種ではそのような一見面倒そうな配線は、電源含めてUSB-Cケーブル1本だけで出来てしまえます。
どっちにしろ急には出来ない
単にWordやExcel、PowerPointで資料作るだけなら、どんなパソコンでもスマートフォンでも可能です。一般的にテレワークは、メール、各種メッセージソフト、会議ソフト等も活用して社内でのコミュニケーションを遠隔でいつでも出来る状態を作る必要があります。
急ごしらえでテレワークをするだけなら、一時的に家のパソコンと既存のサービスを組み合わせるだけでなんちゃってテレワークをする事もできますが、本格的にやるなら社内全体の準備はもちろん、そのような体制にするための様々な改革が必要になってきます。
端末を新規導入するなら
全ての社員のセキュリティスキルがある一定以上なら、持ち運びが現実的なパソコンを持ち出させても問題ないでしょう。
そんなことはあり得ないので、現状では持ち出し禁止にしてたり、様々な制約の上で使わせているパターンが多いでしょう。それを一部解禁しても使い勝手が悪いだけなので、テレワークなんか意味が無くなります。
どうしてもテレワークをやりたいが、スキルが低い社員の教育も出来ないというような環境の場合、例えばシンクライアントなどを使う方法があります。
これならUSBメモリに入れたデータをなくされるような不安はありませんし、持ち出したパソコンをなくされても通常は問題ありません。(パソコンにパスワードを貼っておくレベルの事をやらなければ)
シンクライアントは、ネットワークを通してサーバーに接続して作業します。シンクライアントみたいなゼロクライアントというのもあります。
同じような物に、Googleが提供しているChromebookがあります。見た目はノートパソコンですが、出来るのはChromeブラウザやAndroidのアプリだけなので、G Suiteを使っている場合は、Chromebookを導入すれば全てを簡単に管理できるようになります。
ほとんどの事務用途ではChromebookでも十分な環境が多いと思いますが、なんだかんだ言って、WordやらExcelなんかをバリバリ使っている場合が多いと思うので、WindowsやmacOSなどのモバイルパソコンをしっかり導入するのが理想でしょう。
もしも将来のテレワークの本格導入を考えているなら、端末選びはしっかり行う必要があります。
さらに、各種コミュニケーションサービスの導入、社内システムの見直し、社内の意識改革なども必要になってきます。