ラグビーワールドカップ2019日本大会は、キャッシュレス化を推進しようとしている時期での開催でマスターカードがスポンサーという事で完全キャッシュレスを期待して熊谷大会に行ってみた。
結果から言えば、日本でのキャッシュレスは当面無理なことがわかった。
ラグビーワールドカップ開催地ではスタジアム近くにファンゾーンが設営され、パブリックビューイングやそこでの飲食なども楽しめるようになっている。
少なくとも熊谷のファンゾーンでキャッシュレスで買い物が出来たのは、オフィシャルグッズ販売と、飲食でのワインのみ。
一方でスタジアム内に入るとクレジットカードでの買い物が出来るようになっていた。
ファンゾーンとは異なり、スタジアム内はどの店でもクレジットカードでの買い物に対応していた。
しかし、一店舗に端末は一台程度しか用意されていないので、一度に数人の決済が出来ても、端末が1台しか無いので、カード払いを選んだ場合、客がその端末がある所に移動しなければいけないような状態だった。
また、店員がクレジットカード決済をよく理解していないなどの点からスムーズに買い物は出来なかった。
決済端末はマスターカードから配布されているのかどこも同じで、ICカードやコンタクトレスなどにも対応している。Apple Payの対応状況はよくわからない。
会場内の店舗でクレジットカード支払いを伝え、カードをわたしても、コンタクトレス対応のカードなのに普通のICカードとして処理しようとする事が多かった。
コンタクトレスでタップだけで決済出来る事を伝えないと、より簡単に決済できるコンタクトレスでの決済をしてもらえない状態だった。
キャッシュレス化での一番の問題は利用者側。クレジットカード払いに対応しているのに、ほとんどの日本人は現金での決済を選んでいた。
私がみるなかで、カード払いを選んでいたのは外国人くらいで、ほとんどが現金決済だった。
マスターカードがスポンサーになっているし、日本はキャッシュレス化に向けて動き出している割に、現金信仰の高い日本を見た大会だった。