多要素認証でよく使われているGoogle AuthenticatorアプリはAndroidやiOS向けに提供されています。
この機能を持ったアプリとしては、最もシェアが高いのではと思いますが、同じ機能のMicrosoft版やSalesforce版と比べると、データの移行が出来ないという問題があります。
そんな使い勝手面での問題があったアプリですが、2020年5月中旬より配信が始まったAndroid版Google Authenticatorアプリのバージョン5.10からデータの移行に対応しました。
追記: iOS版は2020年12月に対応しました。
この移行機能は、古い端末から、新しい端末へと手動で移行します。
移行にクラウドなどを経由しないので、万が一アカウント自体が乗っ取られていたとしても認証情報が漏れる心配が無いようですが、移行作業自体は簡単ではないです。
特に、スマートフォンを買い替える際に、下取りに出すような事をすると、データ移行が出来なくなるので、この機能を勘違いする人が出てこないことを願いたいです。
よりセキュアに移行出来るのかもしれませんが、利便性はMicrosoftやSalesforceの同等機能のアプリの方が上でしょう。