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ASUSがノートパソコンで注力する原則とは - OLEDや充実したラインナップの意味を探る

ASUSはゲーミングPC含めた多数のノートパソコンラインナップを提供している。
投入している機種の数が多いのも特徴の一つだが、明らかに他社と異なっているのが有機EL(OLED)ディスプレイ採用機種の割合。

ゲーミング以外の製品は2023年4月21日に2023年春夏モデルを発表したが、31製品74モデルとかなりのラインナップだ。その中では有機ELモデルの割合は年々上がっている。

ASUS Zenbook Vivobook ProArt 2023年春夏31製品74モデル | NotebookPC.jp

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投入しているモデル数の多さ、有機ELモデルのような、他社と明確に異なっている特徴から、ASUSがノートパソコンに注力している分野、同社の製品開発はどのような原則の元で行われているかを確認する。

ASUS有機ELモデルの割合

ASUS 液晶モデルとOLED(有機EL)モデル(左)の発色の違い

同社のプレミアム製品Zenbookシリーズは11製品20モデルが用意されているが、液晶パネル搭載は2製品4モデルのみ。
スタンダード製品のVivobookは18製品52モデル提供されるが、液晶パネル搭載モデルは12製品42モデルだが、これでも他社の有機ELモデルの割合よりはかなり高い。

他社の場合、有機ELモデルは全体で数機種しかないが、有機ELディスプレイに注目している事がわかる。

ASUS有機ELモデルはコロナ後のニューノーマルにも対応

この有機ELに注力している理由を、同社のJonney Shih(ジョニー・シー)会長は、パンデミックによりディスプレイを見る時間が増えたことで、より美しく目に優しい有機ELディスプレイが目にも優しい。このような良い機能を提供する事は、ユーザーよりそったものだとしている。

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プレミアム製品のZenbookで先進機能を搭載

最薄部で10.9mmのZenbook S 13 OLED UX5304VA

2011年にインテルのUltrabookの一環として登場し、現在はASUSのプレミアム製品となっているZenbookは日本の禅からインスピレーションを得ており、シンプルながら、美しさや性能の高さが売りの製品となっている。

最新モデルでもその精神は引き継がれており、シンプルな機能で、薄型軽量ながら、十分な性能を引き出したモデルとなっている。

例えば、最薄部で10.9mm、約1kgを実現したインテルEvoプラットフォーム対応の、ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VA。インテルと共同開発したSystem-on-Module基板と、ゲーミングPCで先行していた液体金属グリスを採用したASUS Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZが提供されている。

世界最薄等ではないが、非常に薄い製品や、冷却効果を高める機能を業界でもかなり早い段階で投入していることがわかる。
これもユーザーが求める薄型や、より発熱が少ないモデルを追求する一環だろう。

先進機能はVivobookシリーズでも

クリエイター向け製品はProArt Sdutiobookシリーズがあるが、スタンダードラインのVivobookにも高性能なGPUを搭載するモデルが提供されている。
本来はProArtで使用した方が適しているし、高性能機能はスタンダードラインでは提供されないことが多い。

ASUSの場合は、低コストが特徴の一つのVivobookシリーズでもクリエイティブ用途向けにNVIDIAGPUを搭載したモデルを多数提供。

また、AI関連で今後PCでの普及が見込まれるAIアクセラレーターのNPU(Neural network Processing Unit)、AMDRyzen AIを搭載するAMD Ryzen 7 7840HSを採用するASUS Vivobook Pro 15 OLED M6500もある。

シェアやブランド認知度も向上

ASUSのコンシューマー向けノートパソコンブランドランキングは世界3位へ

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このような施策や多くの製品ラインナップによって、ASUSのブランド認知度やシェアも向上している。

ディスプレイを見る時間が増えたため、発色の良い有機ELディスプレイはユーザーの満足度向上に繋がる。多数のラインナップも様々なユーザー、予算の方へも提供しやすくなっている。

ASUSはユーザー第一主義

多くの場合、ラインナップの問題で、機能や性能が高くても予算の問題で手が出ない、この基本機能は良くて予算もあるけど足らない機能がある、先進機能を使いたいがなかなかリリースされないなどの問題が発生しがちだ。
ASUSの場合は比較的はやく多数の製品がリリースされるため、その中のどれかは自分の好みや用途に合った製品になっている。

ASUS すべては人から始まる

製品種類が多すぎる場合、ユーザーの選択も迷ってしまう事があるが、ASUSの場合は、書く製品に関して、積極的に情報提供しているのも特徴の一つだろう。

今回のこの記事の元になっているASUSの発表会は日本向けの発表会ながら、台湾のASUS本社で行われており、90名前後の関係者が台湾で取材し、様々な情報が発信されることになるだろう。

情報は発信されるかも知れないが、一般ユーザーにとっては多数の製品の中からどう選んだら良いかという問題は、そう簡単には埋まらないだろう。しかし、ユーザーに寄り添った製品の投入、積極的な情報提供など、このような事を続けていくことでその溝が埋まり、日本での認知度向上やシェアも拡大に繋がる可能性もある。

https://jp.store.asus.com/store/asusjp/html/pbPage.note_new_laptop

そんなシェア拡大に欠かせないのが、製品品質やサポート体制です。

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