ASUSはComputex 2024に合わせてグローバル向けに多くの製品を発表したが、日本での投入が最も早くなりそうなのがVivobook Sシリーズとなる。
ASUS JAPANはAMD Ryzen AI 300シリーズを搭載するVivobook Sシリーズを2024年7月1日に発売する予定だ。
AMD Ryzen AI 300シリーズはコード名Strix PointのAMDの第3世代NPU搭載プロセッサで、NPU性能は50 TOPSとなる。
今回ASUSが日本で発売するVivobook S 16 M5606とVivobook S 14 M5406はAMD Ryzen AI 9 HX 3700を搭載する。
AMD Ryzen AI 9 HX 3700は12コア、24スレッド。動作周波数は2GHz、最大5.1GHz、トータルキャッシュは36MB、グラフィック機能はAMD Radeon 890M Graphicsで、NPU性能は50 TOPSとなり、Copilot+ PCの要件を満たす。
ディスプレイサイズ別に2モデル用意され、S16は厚み15.9mm、重量1.5kg、S14は厚み13.9mm、重量1.3kgとなる。
ディスプレイは120Hzの3K対応有機EL。
2024年7月発売予定のモデル
Vivobook S 16 M5606
Vivobook S 14 M5406
既に発表済みで6月発売予定のSnapdragon X Eliteを搭載するVivobook S 15 M5507QAは、ArmプロセッサでWindows on Armのため、バッテリ駆動時間などの利点はあるが、使用ソフトの互換性問題がある。
一方で、今回発表されたAMD Ryzen AI 300シリーズ搭載のVibobook S16/S14はx86プロセッサのため、従来ソフトとの互換性問題はないが、Copilot+ PCの機能がいつ提供されるのかは不明。
Vivobookシリーズは、同社のプレミアムシリーズZenbookに比べるとメインストリーム寄りの廉価版モデルだが、厚みも重量もZenbookに劣らないレベルになっており、プロセッサのパフォーマンス、ディスプレイ性能も高く、メモリは最大32GB、ストレージは最大1TBで、性能やモバイル性能などは必要十分となっている。
I/OポートもType-C、Type-AのUSB、HDMI、オーディオ、microSDを搭載している。
価格は20万円台前半からを予定しており、コスト面でも魅力的な設定となっている。
AI関連機能の競争は激しくなっており、特にNPU関連性能は年々向上していくことが予想されるため、PCのリプレース期間は短くなることが考えられる。
そんな状況を考えると、高性能ながら低コストで最新のAI含めた高性能機能が利用出来、どうせ1年後は大幅に機能強化されるんだろうから、また来年の最新Vivobookに入れ替えれば良いやと気軽に選択出来る端末になりそうだ。
日本ではまだ未発表の製品含めた今後のASUSシリーズを含めた今後の予定と各機種のポイント
Vivobook S15
Copilot+ PCの機能をいち早く利用出来るがWindows on Armでソフトウェア互換性が気になる
Vivobook S14/S16
安心してWindows PCとして利用出来る
Zenbook S16
筐体に新素材を採用するなど薄型軽量の新モデル
ProArtシリーズ
クリエイター向けモデルでも最新プロセッサを真っ先に搭載する
TUF Gaming A14/A16
Ryzen AI 300、NVIDIA GeForce 40シリーズを搭載するゲーミングPC
Copilot+ PCや、CUDA関連のAI機能も利用可能