ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

dynabook 2020年春モデル 第10世代インテルCoreとWi-Fi 6対応へ

dynabook(旧東芝)のdynabookシリーズの2020年春モデルは基本機能の強化が中心です。今回の変更から今後の方向性を見てみましょう。

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13.3型液晶搭載のdynabook Gシリーズは779gからの軽量なモバイルPCですが、旧モデル(P1G8JPBL等)から2020年春モデル(P1GMPBL等)の強化点はCPUとWi-Fi 6、全モデルでのWindows Hello対応の顔認証センサーなどが中心。

さらに最上位モデルはストレージがPCIe対応に、10世代インテルCore搭載によるバッテリー駆動時間の向上があります。

基本機能の強化が中心となっています。店頭モデルの最大メモリは8GBまで、Webモデルでは16GBメモリモデルも用意されています。

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光学ドライブを搭載した、15.6型液晶を搭載する売れすじ 製品のdynabookT7・X7も強化されています。

上位のT7(P2T7MPBW等)は第10世代インテルCoreを搭載、顔認証センサー搭載、Wi-Fi 6などの基本機能が強化されています。

この変更は上位モデルだけですが、この変更は今後、下位モデルなどにも展開されるのが通常です。光学ドライブを搭載する製品でも最近のモダンな仕様が展開されていくことになるのでしょう。

全体から見ると、新モデルや新筐体の投入もなく、変更点は多くはありませんでした。

最新世代のCore、Wi-Fi 6、Windows Hello対応モデルの拡大などがあるので、今後のモデルでもこのような基本機能が強化された製品の投入が期待されます。

dynabook.com

NECの企業向けPC 2020年春モデルのコンセプト

NECブランドのPCは日本電気株式会社から提供されていますが、製品のベースとなっているのはNECパーソナルコンピュータ株式会社のLaVieシリーズです。

2020年1月14日にWindows 7のサポートが終了し、働き方改革などの動きもあり、PCの使い方を含めて、利用者は製品の選択もこれからを見据えて考えなければいけないようです。

そんな状況で2020年に提供されるNECのビジネス向け新PCは、持ち運んで使う事を重視した薄型軽量モデルを中心に筐体が新しくなっています。今回のタイミングで筐体が新しくなったのは。

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14型液晶を搭載した、LaVie Home Mobile HM750/PAなどのビジネスモデル VersaPro タイプVM

12.5型液晶を採用した LaVie Note Mobile NM550/MAなどのビジネスモデル VersaPro UltraLite タイプVC。

15.4型液晶を搭載した売れ筋ノートパソコンLaVie Note Standardのビジネスモデル VersaPro タイプVE/VF。

14型液晶を搭載したVersaPro タイプVMは1.48kgで最近の製品としては軽くはないが、社内モバイルを意識した製品。フリーアドレスやミーティングなどの社内の持ち運びとキーボードのサイズなど、普段利用のバランスが良い製品になっています。

VersaPro UltraLite タイプVCの場合はより軽量で1kgを切っており、従来モデルより性能が大幅に強化された製品。持ち運ぶ際にも負担にならないサイズ・重量で、出張やテレワークに向けた製品です。

これ以外にも性能が強化され、IRカメラやUSB Type-C、LTE対応などの新しい機能にも対応するなど、日本のビジネス向けPCも新しい機能に対応しています。

OSは通常のWindows 10に加えて、Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSCに対応するモデルもあり。LTSCは機能更新プログラムがないので、定期的なWindows 10のアップデートによる業務停止などの問題が発生しづらい。

日本のビジネス向けPCはどちらかというと、机の上に置きっぱなしで長期間使われる物が多く、質実剛健で新しい機能も必要とされず、値段勝負な所があります。

そのような用途に向けた機種も用意されていますが、今回紹介しているように、新しい使い方に対応できる製品も多く、そのような製品の方が新しい技術が使われわれていて使い勝手が良い場合があります。

最近のモダンな他社製品に比べるとカラーが黒だけというのがネックになりそうですが、新しい使い方から古い使い方まで選べるラインナップの豊富さはよさそうです。

jpn.nec.com

Wacom One液晶ペンタブレット13 エントリー向け液晶ペンタブレット

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ワコムペンタブレットは画面付きの「液晶ペンタブレット」と、画面のないペンタブレット(板タブレット等とも呼ばれている)があります。

ペンタブレットWacom Intuosはサイズによりますが1から3万円程度。一般ユーザー向けの液晶ペンタブレットWacom Cintiqは7万円から12万円程度。プロ向けのWacom Cintiq Proなどはもっと高価な物もあります。

現在、iPadのようなタブレットや、2-in-1パソコンでペン入力が出来るようになっており、わざわざワコム含めて、液晶ペンタブレットを買うかどうかはこのくらいの値段だと微妙です。

そんな中に登場したのが、エントリー向けの液晶ペンタブレット「Wacom One液晶ペンタブレット13」です。ワコムストア価格で42,900円(税込)。

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Wacom OneはWindowsMacに加えてAndroidにも対応します。現在持っている環境に液晶モニターを買うような値段のこのタブレットを加えるだけで、大画面でのペンが出来るようになるという具合です。

ペンは他のワコムタブレットとの互換性はありません。しかし、ワコムがペン技術を提供しているSamsungのGalaxyシリーズと同じEMR方式なので、他社が販売している同じ方式のペンも利用可能です。

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Wacom Oneとパソコンを接続するには、Wacom OneにはType-C風のケーブル1本ですが、そこから分岐するHDMI、USBでパソコンに接続し、さらに電源を接続します。

重さは1.0kg程度なのでやろうと思えば持ち運ぶ事も可能です。

現在様々なタブレットペンタブレットなどが発売されていますが、書いた物が思ったようにかける事が重要です。ペンの先と表示される画像の差、自分が思ったところに実際にかけるのかなど、Wacome Oneは低価格ながら十分な品質となっています。

もちろんプロ向け製品まではいきませんが、製品自体の品質はエントリー向けとしてはほとんど問題ないレベルになっていそうです。

パソコンとの接続にケーブルが何本も必要なところが気になりますが、とりあえず液晶タブレットを使ってみたい方には良い選択肢になりそうです。

 

 

脱Excelではなく活Excelを実現できるdbSheetClient 2020

社内に各個人が管理する無数のExcelによる業務があるような環境は、各個人のスキルはあるが、社内の情報管理体制に問題があった組織にはよくありがちです。

システムは構築しているが小回りがきかないので、各人が基本的にExcelで業務を行っているような状況も多いようです。

そんな中で、脱Excelのために莫大な予算をつぎ込んでみたものの柔軟性に欠けるとか、予算の割にExcelの方が良かったというような結果になる場合もあるようです。

それを解消するのが現行のExcelを活用しながら、本格的な業務システムを構築できる活Excelという方法です。

その活Excelのためのソリューションを展開しているのが、株式会社ニューコムです。

ニューコムの「dbSheetClient 2020」は既存のExcel・Aceessによるシステムを全社DBへと展開できる製品です。

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この製品トランザクション処理や排他制御など本格的なシステム処理が可能で、IDやパスワードによる権限管理やログ管理などセキュリティにも配慮されています。

dbSheetClient 2018の後継製品で、配列変数、ボタン定義の拡張など、様々な新機能も追加されました。

働き方改革やDXが叫ばれる中、現行の業務の延長で効率化かした社内システムを構築できる活Excelという考え方はバランスが良さそうです。

www.newcom07.jp