ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

ショートメールは2012年にサービス終了してます SMSと呼ぼう

携帯電話の電話番号だけでメッセージを送れるサービスはSMS(Short Message Service)と言いますが、ショートメールではありません。

一般的に日本でショートメールと言われているサービスは1997年にNTTドコモで始まった独自の電話番号を使ったメッセージサービスです。このサービスは2012年に終了しています。

一方でauは旧DDI時代にCメールという同等の機能を提供していましたが、その後SMS(Cメール)という名称にしてサービス内容を変更しています。

ソフトバンクの同等の機能はツーカー時代にスカイメールとして提供されていました。

他にも時代やサービス提供会社毎に、電話番号でメッセージを送信出来るサービスは様々な名称で展開されていましたが、日本のサービスは各社独自のサービスでした。

同じ会社間でしかメッセージの送信が出来ませんでした。これまではなんちゃってSMSな独自サービスだった時代です。

それが変わったのが2011年で、各社相互のメッセージのやりとりが出来るようになり、国際的にも、本当のSMSとして利用出来るようになりました。

日本の特殊事情で言えば、キャリアが電子メールアドレスを発行して、電子メールのやりとりが出来るという、国際的にも珍しいサービスが2020年になっても展開されています。

要するに、電話番号でメッセージをやりとりするサービスはSMSというサービス名です。ショートメールではありません。

そのSMSはRCS(Rich Communication Services)に変わる可能性があります。

日本では+メッセージという名称ですが、国によってはjoynやmessage+という名称が使われています。

ちなみに、アメリカや英語圏ではSMSはTEXT(Text Messaging Serviceのような意味)と呼ばれています。よくわかりませんね。

 

 

Googleの2段階認証でSMS認証が必須ではなくなる

Googleの2段階認証は携帯電話のSMSが基本で、それ以外にスマートフォンの認証アプリ、バックアップコード等も利用出来ましたが、携帯電話のSMSを登録しなければ使えませんでした。

2020年6月頃にこれが改良され、携帯電話のSMSは必須ではなくなりました。

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2段階認証の設定の際、他のオプションから、セキュリティーキーとGoogleからのメッセージを選べるようになっています。

電話番号ではなく、これを選べばSMSが利用出来ない状況でも2段階認証の設定を利用出来るようになりそうです。

新型コロナウイルスと未知のマルウェア対策の共通性

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マカフィー新型コロナウイルス(COVID-19)と未知のマルウェアの類似性や、セキュリティ対策の重要性に関して紹介していた。

未知のマルウェアは常に発見されているが、多くの場合は数日以内にアンチウイルス定義ファイルが提供されるので、大きな問題にはなっていない。

新型コロナウイルスは、特効薬もワクチンも無いし、医療体制の問題などもあり、解決には時間がかかっている。

一方で、セキュリティ関連では解決策はすぐに用意されることがほとんどで、大きな問題になる事は無いが、数年に一度くらい大きなセキュリティ問題が発生している。

セキュリティ関連で大きな問題になる、ほとんどの要因は事前の準備不足などだ。

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現在のほとんどのマルウェアは何かの亜種などで、検出も対策もすぐに出来る事がほとんど。

事前にOSの基本的なセキュリティ機能、マルウェアの対策ソフト等を用意していれば、未知のマルウェアは既知のマルウェアになっている事がほとんどで問題にはならない。

仮に未知のマルウェアに感染してしまっても問題ないように、データのバックアップ、BCP対策などの事前準備をしていれば被害は最小限に抑えることは出来る。

現状の新型コロナウイルスの場合、対策自体どうしたら良いかの知見がなく、医療機器や医療体制なども不足しているなど、事前の準備は結果的には不足していたと言える。

その後の動きについては今後の総括が必要だろうが、なんとか被害を押さえる事が出ている状態で、日々の対策としてはなんとかなっているようだ。

セキュリティも日々の監視体制は重要で、仮に被害にあった場合でも、その後の体制をしっかりしていれば、それ以上の被害は防げる。その時の経験から体制を強化するようになるだろう。

 

テレワークで今選ぶ現実的なノートパソコン Work at Home

COVID-19の影響で、通勤して職場に行って仕事をする状況は当分なくなりそうで、出張も激減するでしょう。

テレワークは当面続くと考え、この状況用のパソコン選びは重要になりますが、どうすれば良いかは難しいところです。

従来の考え方なら、仕事で使うパソコンを職場以外で使う場合、厚みが薄く、軽い、モビリティ性能が高い物が重視されていました。現状は自宅で場所を変えて使うくらいしか、移動することがないので、モビリティ性能が高い、高価な製品は過剰になります。

それでも会社で導入する場合は、管理性能が高い製品の方が、遠隔地の機器を管理しやすくなります。

そこそこの性能で比較的手頃な製品

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ThinkPad L14

モビリティ性能が高い、高価な製品の方が様々な面で使い勝手は上ですが、この状況で大量に導入するような場合はコスト面も重要になります。

例えばレノボThinkPadシリーズなら、ThinkPad X1 Carbonは1kg程度と軽く持ち運びが多い仕事では利便性が高いですが、価格は23万円程度から。

ThinkPad L15やThinkPad L14は1.6kg程度で軽いとは言えませんが、ストレージがSSDのモデルを選んでおけば、パフォーマンス面で問題になることはないでしょう。なんと言っても価格が11万円程度からなので、ある程度の品質の製品を大量に導入する用途にちょうどいい製品です。

管理機能を重視する

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dynabook B75

全てのユーザーがデバイスの操作、セキュリティ設定等に長けているわけではないので、各デバイスの管理は重要になります。管理者が個別に設定するのは困難なので、遠隔で管理できる機能も必須です。

例えばIntel vProプラットフォームを採用した製品なら、ネットワークさえ接続していればBIOS設定も含めて遠隔管理する事が出来ます。

状況が変わっても対応できる物

一般的にPCは2年から5年程度利用されるので、2年後も同じ状況なら問題ありませんが、おそらく状況は変わっているでしょう。

状況が変わる度に機器の導入をするような状況は避けたいですが、そのためにはある程度柔軟に利用出来る製品が適しています。

状況が改善した後に出張が多いなら、それに対応できる機器が適していますし、状況が変わっても、事務所内での使用が多いなら、わざわざ新規に導入することなく今の物を継続して使うような事もあるでしょう。

一般の企業で導入する平均的な事務PCなら、状況が変わっても対応でき、必要以上の性能があって高価では無い、管理性能がある製品が適しています。