ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

ペン入力デバイスで注目すべきは入力した後のデータの生かし方

アップルがiPad Proと別売りのApple Pencilによって、正式にペン入力に対応しました。

マイクロソフトWindowsは20年以上前からペン入力に対応していますが、本格的に誰もが使えるようになったのはWindows 8以降で、実質Surfaceが登場してからと言えるでしょう。

このペン入力では、紙と(本物の)ペン風の書き心地とか、液晶と表面ガラスの厚みによる視差とか、入力と実際に入力結果が表示されるまでのラグとかに注目している方も多いでしょう。

実際の紙とペンでも、紙の種類やペンの種類によって書き心地は異なるように、ペン入力デバイスもデバイス毎に書き心地はそれぞれ微妙に異なります。

この書き心地自体は、どのデバイスも実用上問題ないレベルになっています。数分から数時間も試せば、慣れて普通に使えるようになるでしょう。もしも慣れないのでしたらそんなデバイスは捨ててしまいましょう。

これからペン入力デバイスで注目されるべきは、書き心地ではなくペン入力したデータをどう生かすかと言う点です。

イラストが描けるとか、PDFファイルにメモを書けるようになるようになるような用途は基本中の基本で、出来て当たり前の機能です。

これからは、手書きで書いた後のデータを、どう生かすかと言う点です。

MicrosoftOneNoteは手書きで書いた文字を随時デジタル化する機能がありますし、Windowsにも手書き入力機能はあります。これも基本的な機能と言えるでしょう。

これからはさらに、東芝タブレットにプリインストールされたソフトウェアTruシリーズが実現しているような、先進的な機能が注目されるべきです。

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Truシリーズは、手書きのメモや図形をWordやPowerPointへデジタル化できます。手帳にメモするような用途で手書きデータのまま保存していても、手書き文字から必要な情報を検索することも出来ます。

ペン入力は単なるイラストやちょっとしたメモではなく、本格的なインプットデバイスとなるかどうかは、ハードウェア的な書き心地が問題なくなったこれからの課題です。