いろいろあって部屋の暖房が電気毛布しかない状態なので、寒すぎて死にそうです。
たまたま訪れた電器屋で、なぜかデロンギのオイルヒーターの旧モデルが実質2万円で売ってました。
電気代がどうなのか分からないけど、部屋の中で凍死するよりましだろうと思って、その場で電器屋のオンラインサイトに発注しました。翌日の昼には届きました。
デロンギ オイルヒーター デジタルラディアント サーマルカットフィン8枚 3~8畳用 KHD410812-LG
- 出版社/メーカー: DeLonghi (デロンギ)
- メディア: ホーム&キッチン
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購入したのはデロンギのKHD410812-LGです。
通販サイトによって広さの目安が異なりますが、このモデルの場合、正確には8畳から10畳用です。
このデロンギのサイズ表記ですが、小さい方が木造用で、大きい方がコンクリート住宅用です。今回の製品の場合は木造で8畳くらいまで、コンクリート住宅で10畳くらいまでの部屋を対象にした物です。
使いたい場所は木造で10畳くらいありますが、何とかなるだろうと思って買ってみました。
オイルヒーターで失敗した点
デロンギによると、窓際などの熱が逃げていく所に設置すると良いとのことです。
一番熱が逃げていく南側に設置してみましたが、いろいろとダメなところも分かってきました。
一定温度以上にならない
南側に設置しましたが、北側、東側からも熱が逃げており、設定した温度以上になりません。
外気温、部屋の広さ、断熱性能にあわせてオイルヒーターの能力を選ぶ必要があります。
通常、設定温度になると、ヒーターが切れて温度を維持するモードに移行しますが、設定温度にすらないのでフル出力でヒーターを加熱し続けます。
筆者の環境では外気温が8℃から10℃程度だと、23℃に設定しても18℃くらいにしかなりません。
例えば、外気温が5℃なら18℃を維持できるかは現在の環境では怪しいです。
置き場所を変えたりしてみましたが、自由に温度を設定したい場合は、
- 大きなオイルヒーターを使う
- オイルヒーターを2台使う
- 他の暖房器具も併用する
という事になりそうです。
暖まるまでとにかく時間がかかる
これも部屋の広さ、断熱性能、外気温、ヒーターの性能によりますが、室内の温度が10℃の状態から18℃にするのに筆者の環境で数時間かかります。
この間はヒーターは最大出力で稼働し続けるので、これだけで電気代は数十円かかります。
エアコンや石油ファンヒーターは、20分も動かせばだいぶ暖かくなるのに比べると遅すぎます。
電気代が高い
暖房のコストがどうなると高いかの感覚は人それぞれでしょう。
外気温や設定温度にもよりますが、ヒーターが普通に稼働している場合、1時間あたり10円から20円くらいの電気代となります。
1日10時間稼働させ、1日の電気代が150円だった場合、1ヶ月のオイルヒーターの電気代は7,500円になる計算です。
設定温度を下げたり、使用時間を減らせばこの電気代は減ります。断熱性能が低い部屋だったり、外気温に比較し、設定温度が高い場合は電気代がこれ以上になります。
オイルヒーターのコストは、エアコン、石油ファンヒーターと比べ、場合によっては2倍から3倍とかになりそうです。
実際に電気代自体は高くなりそうですが、そこまでとんでもなく高くはなさそうです。
オイルヒーターのいいところ
オイルヒーターで暖めている部屋に入ると、なんだか知らないが暖かい部屋だなという状態になっています。何も知らないと、どこで暖めているのかよくわからない状態になるでしょう。
ほぼ音はしない
エアコンにしろ、石油ファンヒーターにしろ何らかの音が発生します。
オイルヒーターはヒーター内部のスイッチが切り替わる音(それも照明のスイッチと比べてもすごく小さい物)がごくたまに聞こえるだけで、音はほぼありません。
風がない
エアコンも石油ファンヒーターも温風があります。オイルヒーターは直接的な風が全くありません。オイルヒーターの上に手をかざすと、上昇気流の熱が上に向かっているのが分かるくらいで、風はありません。
臭いもない
エアコンは臭いはありませんが、石油ファンヒーターは臭いがありますし、定期的に空気を入れ換える必要があります。
オイルヒーターは臭いがありませんし、空気を入れ換える必要もありません。
洗濯物の乾燥に使える
前述したように上昇気流の熱があるので、その上に洗濯物を設置すると洗濯物が驚くほど早く乾燥します。少なくとも冬場に衣類乾燥機は不要となります。
オイルヒーターを買って結局どうなのか
今回買った機種ではオイルヒーターの能力に対して、部屋の断熱性能、広さ、その他の原因により一定温度以上にはならないことがわかりました。少なくともこの一台だけで何とかしようとするのは失敗のようです。
しかし、オイルヒーターの暖房機能自体はかなり気に入っています。
何よりも、音も臭いも風もなく、部屋が全体的に暖まっているのが非常に快適です。
この機種を買うとき、もしもダメなら今シーズンはとりあえず使って売ってしまおうと思ってました。少なくとも今回買った物は今後も冬場の洗濯物の乾燥や、今より狭い部屋の暖房等、何らかの形で使えるので、売ることはないと思います。
ただ、部屋を本当に快適にするには、オイルヒーターをもう一台設置する必要はありそうです。
一台を北側とかに設置し、10℃とかに設定、ベース温度を維持し、底冷えを防止。
もう一台で快適な温度が必要なときのみ20℃前後にするという使い方をしたいです。
これで電気代がどうなるのかはわかりませんが、2倍になることはないでしょう。
もしも買うなら温度をうまく制御するために、リモートコントロールできるという最新機種のMDH15WIFIみたいな機種が欲しいですね。これはオイルヒーターではなく、マルチダイナミックヒーターとかいう分類らしいですが。
価格も今回2万円で買った機種の4倍の8万円くらいですが。