旧東芝のdynabookが2024年6月26日で35周年を迎えたそうです。
1989年6月26日にDynaBook J-3100 SS001を発表したそうです。1989年は平成元年です。
今まで大きくて重かったパソコンが2.7kgという当時としては軽量、A4ファイルサイズというまあまあ小型のサイズ。さらに198,000円という当時としても結構安い価格で発売され、今のパソコンと言えばノートパソコンが主流の道筋を作った製品です。
この全身となるラップトップPCは同じく東芝の1985年のT1100ですが、重さは4.1kgあったそうです。
ダイナブックという名称はアラン・ケイが1972年に提唱した理想のパーソナルコンピュータから取ったものです。
PC自体を長期間提供している会社も数少なくなっていますが、商品名自体もほとんど変わってない会社もかなり限られます。東芝はもろもろあってDynabook株式会社となっています。
例えば同じく長い歴史があるThinkPadは1992年から、AppleのMacintosh自体は1984年からですが、現在のMacBookという名称は2006年からです。
このあたりの、DynaBook登場までは日経XTECH(日経バイト2004年4月号)に詳しいです。
東芝で大型コンピュータ事業を率いていた溝口哲也氏が、当時流行していたマイコンキットの自体の問題から完成パソコンを作るべきとして1977年から開発を始めたそうです。NECのPC-8001より先にT-400というパソコンを試作したが、製品化はされなかった。その後、1979年にNECがPC-8001を投入、パソコン市場が誕生し、1983年5月にラップトップパソコンの開発を始めた。
それが製品になったのが1986年のT3100(日本版がJ-3100)でしたが、重量は7.5kgでした。
それから3年後に登場したのが大幅に軽量化、低価格化したJ-3100 SS001です。
DynaBookという名称は、イギリス、フランス、ドイツで商標がとれ、日本でアスキーが商標権を取得していたが、使用料を支払って使えるようになったと書かれています。
J-3100 SS001 のすごさ
1989年の初代ノートPC Dynabook J-3100 SS001の内部をみると、当時の日本メーカー、総合電機メーカーの技術力の高さがよくわかります。
CPUとしてインテルの8086を搭載していますが、その8086は沖電気製、搭載しているメモリ含めた半導体のほとんどは東芝製、一部に日立製、TI製も見えます。
製品に使われている部品のほとんどが自社製品で構成されており、当時の総合電機メーカーの技術力があってこその製品だったことが中身をみるとよくわかります。
Dynabookの35周年施策
https://dynabook.com/press-release/20240626.html
dynabook自体この35周年に合わせた施策をいくつかやっていくそうです。
今のところ何らかの記念モデル的な物はなく、マーケティングキャンペーンが主体となっています。
dynabook35周年記念スペシャルサイト
https://dynabook.com/brand/35th.html
dynabook35周年 ありがとうキャンペーン
JTBトラベルギフト 350万円分相当を抽選で1名様にプレゼント
https://dynabook.com/individual/campaign/35th/present1.html
dynabook 35周年記念 平成レトロキャンペーン
dynabook公式Xアカウント(@dynabook_PC)をフォローいただいた上で、キャンペーン投稿をリポストして応募。
AIを体感できるイベント「ダイナブック大作戦 in 秋葉原」
8月9日、10日 ベルサール秋葉原