ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

Pixel 4aで勝手に注目するのはインド市場への参入

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Googleの廉価版スマートフォンPixel 4aが2020年8月4日に発表されました。

アメリカでは349ドル、日本では10%の消費税込み価格で42,900円。(税別だと39,000円)

このクラスのスマートフォンはミドルレンジ製品で、カメラ機能が低くなる傾向がありますが、Pixel 4aはソフトウェアでカバーして問題ないレベルになってます。さらにストレージが128GB、メモリが6GBなど、ミドルレンジとしては十分な性能の製品です。

競合としてはAppleiPhone SE 2がありますが、Pixel 4aと同じ128GB版で比較するとiPhone SE 2は49,800円(税別)なので、1万円近く安いです。

他にはSumsungのGalaxy A51あたりとも競合らしいですが、複数の背面カメラを搭載しているとか、最新のCPUだとかにこだわりがなければこのクラスのスマートフォンは一般ユーザーには必要十分です。

そんなPixel 4aで注目なのはGoogleがインド市場にも参入する点でしょう。(発売は10月)

これでPixelシリーズの台数が出ることで、Googleから今まで以上によいスマートフォンが出ればいいのですが。

インド市場のスマートフォン

インド市場は低価格スマートフォンの激戦区で、日本や欧米で安いスマートフォンと同等に安い製品や、もっと安い製品があります。

OnePlus Nord 24,999ルピー(3.5万円程度)

reelme 6 14,999ルピー(2.1万円程度)

のような安い製品の激戦区でXiaomiも人気。

アップデートやセキュリティが最も保証されたAndroid端末がそこそこ安く買えるとは言え、認知含めて入り込める余地があるのでしょうか。

少なくとも日本市場では、発売したら最後アップデートされるかも怪しいメーカー製品を買うよりは、アップデートがGoogleから3年は保証されて、安心して長く使えるPixel 4aはそこそこわかっている人にはお勧めだと思います。

いちいち使い方を聞かないとわからないような人は、ドコモ、auなどの親切なサポート付きで販売しているところで買うと良いと思います。

ソフトバンクではPixel 4aを取り扱うようです。

ところで5Gはどうなの

5Gは第5世代の通信方式のことで、現在主流のLTEは4Gですが、このPixel 4aの5G版も10月に登場するそうです。さらにPixel 5でも5Gに対応するそうです。

この5G、通信各社が巨額の投資をしているので、使うと夢の世界になるようなウソマーケティングをしていますが、2021年くらいまではまともに使えるところがないので、今すぐ買う必要は無いです。さらに言うと、5Gで実現する夢のサービスは今のところ世界中探してもどこにもありません。

2021年とか2022年に5G対応製品が安く買えるようになってから買えば良いと思います。その頃になると、使えるところも少しは増えているでしょう。

YouTubeで詐欺団体から権利侵害の申し立てが来た場合に知っておくこと

YouTubeにアップロードする動画は、動画投稿者が著作権を持っているか、権利処理をした物がアップロードされているという性善説が前提のシステムになっています。

YouTubeが用意している権利侵害関連のシステム

その上で、権利処理がされずに、無断で著作物がアップロードされた場合などに備えて、著作権者がYouTubeで権利侵害の申し立てが出来るようになっています。

YouTubeは誰が権利者かを判断していません。権利関係で揉めた場合は、利用者間で解決するのが前提のシステムです。

レコード会社、テレビ局、映画会社等は大量の著作物を自動で管理できるように、Content IDという仕組みなども提供し、1分間に500時間分の動画が投稿(2019年現在)されているというYouTubeで著作物を効率的に管理できるようにしています。

この権利侵害の申し立ては間違う事があるので、動画投稿者が異議申し立てをする事が出来ます。

動画投稿者が著作権を知らない場合など、間違った異議申し立てをしする事があるので、権利者がそれを拒否することが出来ます。

その拒否が間違っている場合もあるので、動画投稿者は再審査請求をすることが出来ます。

ここまでがYouTubeが動画投稿者と権利者に対して用意している物です。

解決しなかった場合

これで解決しなかった場合は、YouTube外で、裁判等で正規の権利者は誰なのかを争うことになります。

最終的に解決した内容をYouTubeで反映させれば、収益は正しい権利者に支払われます。

動画投稿者がよく勘違いしていること

権利関係が複雑な音楽関係でよくありますが、

Muserkという謎の団体から著作権の通知が来た。ネットで検索したら詐欺団体と言っている人がいる。

みたいなものです。

例えばMuserkはJASRACアメリカで委託している正規の権利団体で、詐欺団体ではありません。

ゲームの動画をアップロードしたら、知らない会社から申し立てが来ることもあります。そもそもそのゲームの動画に含まれている音楽などの権利状況を正確に理解しているユーザーはいるのでしょうか。

このように、音楽は権利団体が世界中に複数あるなど、権利関係が複雑で、様々な権利者がYouTubeで申し立てをしています。

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有名な曲は10以上の団体がYouTubeこの動画の音楽として表示されています。

JASRACが管理している曲ならカバーで勝手に投稿してもいいと誤解している人

JASRACYouTubeの契約内容は公開されていませんが、JASRAC管理曲がYouTubeで使われたら、YouTubeから使用料をもらう。というだけのことで、動画投稿者がJASRACに報告しないでもいいシステムになっているだけのはずです。

JASRACは個別に報告せずにカバー曲などを投稿して良いとしていますが、作詞作曲者も同じ方針とは限りません。

作詞作曲者が、権利侵害を申し出ればそれに従わないといけません。そのため、カバー曲は事前に作詞作曲者にYouTubeへのアップロードの許可を得るのが通常の手段です。

間違った権利侵害の申し立てがあった場合は異議申し立てをしてください

YouTubeでは相手が間違うこともあるし、申し立てしてきた楽曲名が間違っている事もよくあります。

実際に詐欺団体も入り込んでいるかも知れてませんが、正しい異議申し立てをすれば、YouTubeでの権利は守れる仕組みになっています。

そのためには、利用するコンテンツの権利状況、著作権をしっかり理解してください。 

sites.google.com

 

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) はまともに機能してないと思うよ

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)は、1m以内に15分間接触していた場合、相手の情報を保存して、その相手が感染者かを定期的にサーバーに確認しに行く。

という仕様になっていると聞いてます。

濃厚接触しているのにサーバーに確認に行ってない

私はiPhoneAndroidでこのアプリを入れて、常にこの端末が濃厚接触した状態にしています。しかし、サーバーに確認している気配がないのです。(2020年7月下旬現在)

サーバーに確認しに行っているかを確認するには

iPhone 「設定」「プライバシー」「ヘルスケア」

Android 「設定」「Google

から関連項目の確認ができます。

ここでは、サーバーに確認しに行った回数(感染者と接触した数字ではありません)が表示されます。

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家に閉じこもって、濃厚接触したデータが記録されていないなら確認しに行かないのも納得ですが、2台を常に濃厚接触させているので、それぞれ定期的にデータが記録されているはずです。他にも外出時に誰かのデータが記録されているかも知れません。

この状態で、確認した記録が表示されていないという事は、

  • 濃厚接触が記録されていない
  • サーバーに確認しに行ってない
  • 確認数を表示していない

のどれかの不具合が発生していることが予想されます。

(そもそもこの表示は本当に確認しに行った回数の表示なのでしょうか)

AndroidiOS共にこの2週間一度も記録されていません。iOSは7月7日頃に確認しに行った記録が表示されていましたが、それ以外はありません。

新型コロナウイルス接触確認アプリでデータ記録する仕様自体ゆるすぎでは

現状で1m以内に15分間接触していた場合に記録するそうですが、5m以内に1分間接触くらいで記録して、1日に何度も確認しに行かないと役に立たないのではと個人的には思います。

何がただしいのかわかりませんが、良い方向へ改善されることを期待します。

表示されている人との違い

表示されているという人もいるそうです。

おそらく、OS、App、デバイスなど、どこかの何かに依存する機能にバグがあるのだと思います。

私の環境は

iPhone XS(2018年モデル)、Pixel 3(2018年モデル)

Appバージョン最新

iOS 13.6

Android 10, Android security patch level July 5, 2020, Google Play system upudate May 1, 2020

Exposure Notifications Version 15202902003(Google Play開発者サービスのバージョンと同じ数字)

iOS版その後

この投稿後、投稿のTweetを見た人から、iPhoneの場合は

iOS 13.6にアップデートした後に、Appを終了させて、デバイスを再起動させるとサーバーに確認に行った一覧を正しく表示する。

という趣旨の情報をもらったので、再起動自体はやってましたが、念のため実行すると、なんということでしょう、それまで表示されていなかった情報が表示されるようになりました。

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ハッシュ値を表示するのは本来想定している仕様なのだろうか。

Android版の問題

なお、Androidのこの機能については個人的にGoogleのこの機能の開発に限り無く近い人達に、いろいろおかしな事については連絡はしてます。

どんな環境で問題が発生するかなど、検証結果等のややこしい情報をGoogleにフィードバックしたい場合は、AndroidGoogle設定画面のはてなマークからフィードバックするか、

Google Play Community

の日本語版に開発者がすぐに意味がわかるように(日本語の場合は機械翻訳しやすい文章で)投稿してもらえれば、開発に限り無く近い人達にすぐにフィードバックできます。

www.mhlw.go.jp

 

ASUSの最新ゲーミングPC ROG Strix SCARで今時のゲーミングノートPCをチェックする

ASUSのゲーミングPCシリーズROGの2020年モデルが発表されました。

ASUSが今年発表したゲーミングの新シリーズは、先日発表された裏面にLEDが配置されたROG Zephyrus G14でしたが、今回は従来モデルのスペックアップモデルです。

新モデルで特に注目なのは、ハイエンドモデルを中心に300Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイに対応している点です。

CPUやGPUも強化されるなど、基本機能が強化されており、今時のゲームをさらに楽しめるようになっています。

ROG Strix SCARで遊んでみる

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ASUS ROG Strix

今回は最新のROG Strix SCARの新モデルG532LWSを試用してみました。

300Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイを採用し、CPUはCore i9-10980HK、GPUNVIDIA GeForce RTX 2070 Super。メモリは32GB、SSDは2TBとゲーミングPCとしては十分とも言える性能です。

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Counter-Strike: Global Offensiveなら、余裕で200fps以上でます

 

ゲーミングノートPCでは、消費電力や発熱のために、自動設定では性能が押さえられています。

ベンチマークを取る場合は最高性能を出すために、通常では行わない全ての設定をフルパワーでどうするようにしますが、特殊な設定をせず、自動設定の性能が抑えめの状態でゲームを十分遊べます。

大抵のゲームでは設定にもよりますが、60fps以上は出ますし、軽いゲームなら200fps以上も余裕で出ます。

ゲームは1秒間の画面の書き換え回数が60回を意味する60fpsを超えると画面の動きがスムーズに見えます。実際にみると40fpsくらいだとあきらかにカクカクした感じになります。

特に設定せずに、ほとんどのゲームで60fpsを超えのスムーズにゲームが遊べれば、カジュアルに最新のゲームを遊びたいような方にも、このくらいのハイスペックなゲーミングPCは良さそうです。

コアゲーマーの方で、設定を追い込んで試行錯誤したい場合にも300Hz対応のディスプレイは、どこまで上げられるかやりがいがありそうです。もちろんリフレッシュレートが上がることがゲームの結果にどのくらい影響するのかを知りたい人にもいいでしょう。

遊んでいて感じるのが、数時間ゲームで遊んでも、冷却時の騒音はそれほど大きくなく、本体、特に操作に関わる部分の温度は全く問題なく、いくらでも遊び続けられるといううれしい問題が発生してしまうことです。

このあたりはさすがに最新のゲーミングPCだけあります。

強いて使いづらい点を上げれば

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ゲームで遊ぶにはほぼマウスが必須ですが、本体の右側にUSB端子がないので、左側からケーブルを這わさないといけない点です。

このようなノートPCはよくありますが、ゲーミングPCでもこんな仕様になっているのは謎です。

本体の重量は2.35kgでゲーミングPCとしてはそこまで重くないですが、ACアダプタが大きくて重いので、最近のモバイルノートの超小型ACアダプタになれていると問題になります。

とはいえ、最新のゲーミングノートPCは薄くコンパクトになっていて、机で使う場合に大きすぎないですし、様々な設定ができるので、PCをこだわって使いたい方には楽しく使えます。

 https://www.asus.com/jp/Laptops/Gaming-Series-Products/

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