ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

ASUSの最新ゲーミングPC ROG Strix SCARで今時のゲーミングノートPCをチェックする

ASUSのゲーミングPCシリーズROGの2020年モデルが発表されました。

ASUSが今年発表したゲーミングの新シリーズは、先日発表された裏面にLEDが配置されたROG Zephyrus G14でしたが、今回は従来モデルのスペックアップモデルです。

新モデルで特に注目なのは、ハイエンドモデルを中心に300Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイに対応している点です。

CPUやGPUも強化されるなど、基本機能が強化されており、今時のゲームをさらに楽しめるようになっています。

ROG Strix SCARで遊んでみる

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ASUS ROG Strix

今回は最新のROG Strix SCARの新モデルG532LWSを試用してみました。

300Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイを採用し、CPUはCore i9-10980HK、GPUNVIDIA GeForce RTX 2070 Super。メモリは32GB、SSDは2TBとゲーミングPCとしては十分とも言える性能です。

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Counter-Strike: Global Offensiveなら、余裕で200fps以上でます

 

ゲーミングノートPCでは、消費電力や発熱のために、自動設定では性能が押さえられています。

ベンチマークを取る場合は最高性能を出すために、通常では行わない全ての設定をフルパワーでどうするようにしますが、特殊な設定をせず、自動設定の性能が抑えめの状態でゲームを十分遊べます。

大抵のゲームでは設定にもよりますが、60fps以上は出ますし、軽いゲームなら200fps以上も余裕で出ます。

ゲームは1秒間の画面の書き換え回数が60回を意味する60fpsを超えると画面の動きがスムーズに見えます。実際にみると40fpsくらいだとあきらかにカクカクした感じになります。

特に設定せずに、ほとんどのゲームで60fpsを超えのスムーズにゲームが遊べれば、カジュアルに最新のゲームを遊びたいような方にも、このくらいのハイスペックなゲーミングPCは良さそうです。

コアゲーマーの方で、設定を追い込んで試行錯誤したい場合にも300Hz対応のディスプレイは、どこまで上げられるかやりがいがありそうです。もちろんリフレッシュレートが上がることがゲームの結果にどのくらい影響するのかを知りたい人にもいいでしょう。

遊んでいて感じるのが、数時間ゲームで遊んでも、冷却時の騒音はそれほど大きくなく、本体、特に操作に関わる部分の温度は全く問題なく、いくらでも遊び続けられるといううれしい問題が発生してしまうことです。

このあたりはさすがに最新のゲーミングPCだけあります。

強いて使いづらい点を上げれば

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ゲームで遊ぶにはほぼマウスが必須ですが、本体の右側にUSB端子がないので、左側からケーブルを這わさないといけない点です。

このようなノートPCはよくありますが、ゲーミングPCでもこんな仕様になっているのは謎です。

本体の重量は2.35kgでゲーミングPCとしてはそこまで重くないですが、ACアダプタが大きくて重いので、最近のモバイルノートの超小型ACアダプタになれていると問題になります。

とはいえ、最新のゲーミングノートPCは薄くコンパクトになっていて、机で使う場合に大きすぎないですし、様々な設定ができるので、PCをこだわって使いたい方には楽しく使えます。

 https://www.asus.com/jp/Laptops/Gaming-Series-Products/

youtu.be

迷惑系YouTuberに対してYouTubeは何をやっているか

いわゆる不謹慎系、迷惑系YouTuberなど、YouTuberで不謹慎な動画をアップロードするような人がいます。

この人達の目的は、世間的に注目されて、YouTubeでお金を稼ぐことでしょう。

この件に関して、世間一般でYouTubeに対する意見をまとめると

「迷惑系YouTuberの動画再生で広告収益が増えるから、YouTubeは本気で対策しない」

というような事です。

実際にYouTubeは何をやっているかを解説します。

YouTubeで収益を得るためには

YouTubeで収益を得るためには、YouTubeパートナープログラムの審査を受ける必要があります。

審査を受けるための数字的な最低条件は、チャンネル登録者1000人、過去1年間の動画再生時間4000時間が必要です。

過去1年間の動画再生時間は、1つの動画の平均視聴時間が4分だった場合、再生回数1万回で666時間なので、このような動画が6本必要です。

一見簡単そうですが、実際に再生回数1万回とか平均視聴時間4分というのはかなり厳しい数字です。(ほとんどの動画の再生回数は100回以下です)

その上で、YouTube利用規約や様々なポリシーに違反していない場合に審査に通ります。

現在、迷惑行為の動画ではこの審査に通ることはありません。

YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格 - YouTube ヘルプ

YouTubeチャンネルが収益化出来ていた場合

仮に、他のジャンルの動画で審査を通して、その後に迷惑系動画をアップロードしたり、何かの間違いで審査に通ったとします。

そのような場合、動画への広告が規制されるか、動画に広告がつかなくなります。

広告掲載に適したコンテンツのガイドライン - YouTube ヘルプ

YouTubeは定期的にチャンネルの内容を確認していて、迷惑系動画ばかりアップロードしていた場合、YouTubeパートナープログラムの参加資格を外されます。

悪質な場合はYouTubeの利用が停止される

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悪質な利用者の場合、YouTubeの収益化はもちろん、YouTubeチャンネルの利用が停止されます。

YouTubeで直接収益化できなくても、知名度向上等のためなら、収益化できなくても、新子チャンネルを作って動画の投稿は続ける場合があります。

そのようなユーザーにはイタチごっこになりますが、新規チャンネルの解説が確認出来た場合は、以前の停止を理由にチャンネルが停止されます。

チャンネルの停止 - YouTube ヘルプ

さらに悪質な場合はAdSenseGoogleアカウントも停止になる

さらに悪質な場合はAdSenseアカウントやGoogleアカウントが停止になる場合があります。

YouTubeは対策が不十分だという意見

YouTubeのプラットフォームを悪用するユーザーは以前からいます。日々様々な変更が加えられていますが、現在、迷惑系YouTuberに関しての対策が不十分と言われれば、否定は出来ないでしょう。

YouTubeGoogleはこのような不正行為に関して、一括して出来るように対策をします。

表現の自由も守る必要があるため、迷惑行為と表現の自由のバランス、システム上の設定、レビューワーへの教育など含めて、しっかり検討した上で最終的に対応されます。

それまでは、イタチごっこでの対策になるため、一見すると何もしていないようにも見えますが、しばらくするとほとんど見なくなるでしょう。

迷惑系YouTuberの動画で儲かってるから対策に力を入れないという意見

迷惑系YouTuberの動画がどのくらい再生されているのかわかりませんが、仮に該当動画の再生でYouTubeに10億円の広告収入があったとします。全て投稿者が受け取れた場合、1再生0.1円で計算すると、100億再生は必要です。実際には全てを合計してもここまで多くはないでしょう。

YouTubeの売上げは2019年で150億ドル(1兆6000億円)です。仮のこの10億円は売上げの0.0625%でしかありません。

迷惑系YouTuberの動画を全て止めたとしても、売上げには何の影響もないと言えます。

それよりも不適切な動画への広告が問題で、大手クライアントが広告を出稿しなくなる影響の方が大きいです。会社としてしっかり対策する必要があります。

視聴者として何が出来るか

YouTubeに不適切なコンテンツがあった場合、動画やチャンネル等をユーザーが報告できます。

不適切なコンテンツの報告 - YouTube ヘルプ

YouTubeに対して意見を送ることも出来ます。

フィードバックを送る - パソコン - YouTube ヘルプ

 

コロナウイルス感染者の個人情報公開問題 迷惑系YouTuberなら公開してもいいのか

新型コロナウイルス関連で公開される情報は限られています。

個人情報もしくはそれに近い情報が公的機関から公開される場合、市区町村、年代、性別等などのみ。

クラスターになった場合は、医療関係者の場合はその医療機関名、飲食店名なども公開されているようですが、基本的にはその飲食店等の許可を得た上で公開しているようです。

迷惑系YouTuberの感染情報が他都道府県によって公開された

そんな中で7月11日にある迷惑系YouTuberが窃盗容疑で逮捕されました。

その後、7月15日に所轄書がある市から新型コロナウイルスの感染者情報が公開されました。

新型コロナウイルス感染症患者の発生について | 岡崎市ホームページ

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この件で東海テレビは警察署で拘留された20代の男が感染者だったと報じています。

警察官1人が発熱,2人は喉の痛みを訴える…逮捕され警察署の留置所に勾留されていた男がコロナ感染 | 東海テレビNEWS

このような報道や、行動履歴などから、逮捕されたYouTuberが感染者ではないかとSNSなどで話題になりました。

asagei.biz

このSNSでの盛り上がりに関してアサ芸ビズが報じましたが、行政機関が公式に発表した内容ではありませんでした。

www.youtube.com

その後、7月17日に山口県の村岡知事がYouTuberが感染者で、ここから県内で感染が広まったことを該当のYouTuber名含めて会見で公表しました。

山口県/広報広聴課/知事記者会見録・知事記者会見録一覧

こんな形で公表された感染者は初ではなかろうか

有名人が自分で公表した場合を除いて、感染者の名前等がこのような形で公式に公表されるのは、日本で初めてのことではなかろうか。

プライバシーはどこに向かうのだろうか。

なお、この投稿では該当のYouTuberの名前とかは、本人の宣伝になるのであえて書いてません。

 

NVIDIAのGPUアーキテクチャ一覧 入門向け概要 2020年版

機械学習ディープラーニング、AI、ビッグデータOpenCLなどなど、プログラミングその他でNVIDIAGPUやCUDAの情報が必要です。

NVIDIAGPUアーキテクチャとCUDAのバージョン等の関係がよくわからないので、2020年現在のコンシューマーベースの情報としてまとめました。

ちょいちょい間違ってる可能性があるので、正確な情報はNVIDIAの公式情報を参照してください。

https://developer.nvidia.com

CUDAとは

Compute Unified Device Architectureの略で、NVIDIAGPUを使ったプログラミングのプラットフォームのようなこと。

利用するにはCUDA Toolkitをお手持ちのパソコンにインストールする必要があります。

当然ながらNVIDIAGPUが必要で、世代毎に利用出来るバージョン、機能が異なります。(ここがややこしい)

WindowsもしくはLinuxで利用可能で、Windowsなら対応バージョンのMicrosoft Visual Studioも必要になります。

CUDA Toolkitも世代毎に機能が変わり、GPUアーキテクチャなどでCompute Capabilityのバージョンも変わります。

Compute CapabilityはSM versionとも呼ばれています。

アーキテクチャが進化すると数字が上がり、小数点は細かな機能追加のマイナーバージョンアップです。

NVIDIAアーキテクチャ一覧

Hopper

?

Ampere

2020年

GeForce RTX 30?

Compute Capability 8

Turing

2018年

GeForce RTX 2080など

Compute Capability 7.5

Volta

2017年

NVIDIA TITAN V

Compute Capability 7

Pascal

2016年

GeForce GTX 1080 Tiなど

Compute Capability 6

Maxwell

2014年

GeForce GTX 750、GeForce GTX Titan Xなど

Compute Capability 5

Kepler

2012年

GeForce GTX 770など

Compute Capability 3

CUDA 10.0でサポート終了 

Fermi

2010年

GeForce GTX 590など

Compute Capability 2

CUDA 8.0でサポート終了

Tesla

2007年

GeForce 8800など

Compute Capability 1

CUDA 6.5でサポート終了

GPU導入、学習の始め方のポイント

NVIDIAGPUは結構高いです。特に機械学習や最新のゲームを快適に遊ぶためのハイエンドのGPUは平気で10万円を超えます。こんなGPUを購入しても、2年後には新しいアーキテクチャGPUが登場します。

例えば2年おきに20万円で最上位のビデオカードを投資すると、少なくともGPUだけで月に1万円弱の費用がかかります。

最先端の分野でバリバリやってる人なら、新機能を使うための投資としてはたいしたことないですが、これからデータサイエンティストやら何やらになるために、初めてプログラミングを勉強しようという方の投資対象としては適していません。

一番お得なのはJetson Nanoで本体のみなら1万円程度(もろもろ使える状態にするまでプラス1万円くらいから)でMaxwellアーキテクチャでの導入が出来ます。

allaboutkamikura.hateblo.jp

GeForceを搭載するパソコンは10万円くらいからなので、プログラミングとかは出来るけど、CUDAもやっておこうかなという人含めて、いろいろやってみようという方にはこっちの方が良いでしょう。

ノートだと基本的にGPUの交換は出来ないので、デスクトップで定期的にGPUやらCPUを変更できる構成にしておくのも悪くないです。

2020年から始めるなら

下手に中古のPCやGPUを買っても最新版の機能は使えませんので、下手によくわからない変なのに手を出すならTuring世代のRTX20シリーズのGPUを搭載したPCを選んでおくのが無難です。15万円くらいからです。

NVIDIA Jetson Nano 開発者キット B01

NVIDIA Jetson Nano 開発者キット B01

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